新燃岳噴煙観測システム


■観測システム設置位置


地点K:鹿児島県鹿児島市錦江台(新燃岳の南西 約 58 km)
地点Tg:鹿児島県霧島市霧島田口(新燃岳の南南西 約 9 km)
地点Ag:熊本県球磨郡あさぎり町岡原北(新燃岳の北 約 38 km)




■パソコンとUSBカメラのシステム(地点K,地点Ag)


◇設置場所:鹿児島県鹿児島市錦江台
 使用機材(可視画像):パソコン,130万画素CMOSセンサ搭載USBカメラ,外付けハードディスク
 使用機材(近赤外画像):パソコン,30万画素CMOSセンサ搭載USBカメラ,外付けハードディスク,IR76フィルタ
◇設置場所:熊本県球磨郡あさぎり町岡原北
 使用機材(可視画像):パソコン,130万画素CMOSセンサ搭載USBカメラ,外付けハードディスク →2011年12月28日からネットワークカメラ

■全天候型デジタルカメラ(地点Tg)


設置場所:霧島市霧島田口
使用機材:Brinno GardenWatchCam

■NOAA-APT受信システム
     

設置場所:熊本市
使用機材:自作QFHアンテナ,Hamtronics R139 Weather FAX Receiver,Windows搭載PC,ソフトウェア WXtoImg freeware ver.,外付けハードディスク

米国海洋大気庁の極軌道気象衛星NOAAは、AVHRR(Advanced Very High Resolution Radiometer,改良型超高分解能可視赤外放射計)をもち、2つの方法でリアルタイムに地上へ送伝しています。一つはHRPT(High Resolution Picture Transmission,1700MHz帯)方式で、他方はAPT(Automatic Picture Transmission,137MHz帯)方式です。

AVHRRデータをそのままデジタルデータとして伝送するHRPTは空間分解能1.1km、FAX信号のアナログデータとして落としたAPTは空間分解能4kmとなります。
HRPT受信は、専用パラボラアンテナ、追尾システム等の大規模な工事が必要ですが、APT受信は、市販の受信機で簡単・安価にシステムが構築できます。
(画質はそれなりですが、市販の1/4波長ホイップアンテナ、広帯域受信機アイコムIC-PCR1500やIC-R6等でも受信できました。)
台風や前線、大規模な火山噴火など、低解像度なAPT画像でも可視や赤外画像としてとらえることができました。
また、APT画像は温度分布画像も表示でき、広域の熱環境を理解しやすく、簡便に利用することができます。
(台風や黄砂,カルマン渦などを捉えた画像の例)

HRPT/AVHRRデータの活用例については、衛星画像ネットワークグループ鹿児島をご覧下さい。
火山噴煙移流等について解説があります。

<参考>

■関連論文・ウェブサイト

■謝辞
霧島カメラの設置について霧島市に深く感謝申し上げます。
あさぎりカメラの設置についてあさぎり町立岡原小学校に深く感謝申し上げます。


Shinmoedake Top page